ヘレグスールの遺跡

　『元朝秘史』に、ケレイドのオン=カン(トオリル=カン)の本拠地として頻繁に出てくるカラトン。ウランバートル近くのブフグ土城がカラトンにあたると言われている。
　そのブフグ土城を探してトラ川沿いを探したが、現在の名前と言われるハル＝ショゴイ(黒い森)とか、近くを流れるトゥルゲン川等、鍵になる場所はわからなかった。
　ブフグ土城を探して、ウランバートルから10km程度の場所で辿り着いたのは、地元の人たちにヘレグスールと呼ばれる遺跡だった。中央の基壇と二重の外壁の角度が微妙にずれているなど、ブフグ土城の特徴と良く一致すると思うのだが…。

中央基壇。遺跡である旨の立て札が立っている。発掘した穴には痛い草が生えている。

東側の城壁。西側の城壁はトゥラ川に洗われたのか、もっと低く車のわだちで切れ切れになっている。	南側の城壁。出入り口らしい切れ目がある。

西側の城壁の上から。真ん中の標識の立っているところが中央基壇。東の城壁の上には民家がある。

中央基壇にある穴の近くに山積みになっている瓦。

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