宣威軍碑
	ロシアの探検家コズロフが1926年に発見した。　カイドゥの乱に対処するためにアルマリクに駐屯していたクビライの第四子ノムガンと補佐官アントム（ムカリ=ゴイオンの子孫）らが、モンケの子シリギを擁立したトク=テムルに拘束されたのがシリギの乱の始まりである（1276年）。　事態を重く見たクビライが、南宋攻略に当たっていたバヤンや劉国傑を速やかに派遣した(1277年)ために、反乱軍は撃退され、カラコルムを手中にすることはできなかった。　1278年、再び北征を命じられた劉国傑は、アルタイ地方へ更に進んで敵軍と戦い、賈マングタイ＝バアトゥルは、ここに留まって要塞を建設し、後方支援に当たっていたようだ。そのためか、碑文に劉国傑の名前はない。　劉国傑がカラコルムに到着するのは、翌年のことである。

宣威軍碑

　ロシアの探検家コズロフが1926年に発見した。

　カイドゥの乱に対処するためにアルマリクに駐屯していたクビライの第四子ノムガンと補佐官アントム（ムカリ=ゴイオンの子孫）らが、モンケの子シリギを擁立したトク=テムルに拘束されたのがシリギの乱の始まりである（1276年）。
　事態を重く見たクビライが、南宋攻略に当たっていたバヤンや劉国傑を速やかに派遣した(1277年)ために、反乱軍は撃退され、カラコルムを手中にすることはできなかった。
　1278年、再び北征を命じられた劉国傑は、アルタイ地方へ更に進んで敵軍と戦い、賈マングタイ＝バアトゥルは、ここに留まって要塞を建設し、後方支援に当たっていたようだ。そのためか、碑文に劉国傑の名前はない。
　劉国傑がカラコルムに到着するのは、翌年のことである。

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